亀井 明子さん Kamei Akiko
栄養学は、
スポーツをキーワードに、
人々の健康に寄与できる
魅力的な学問です。
(独)日本スポーツ振興センター
ハイパフォーマンスセンター
国立スポーツ科学センター
スポーツメディカルセンター 
コンディショニング課 副主任研究員
亀井 明子さん Kamei Akiko
1993年
女子栄養大学
栄養学部栄養学科実践栄養学専攻卒業
1995年
女子栄養大学大学院
栄養学研究科栄養学専攻修士課程修了
2003年
女子栄養大学大学院 博士(栄養学)取得
卒業後、2007年3月まで女子栄養大学に助手で10年、専任講師で3年間勤務。2007年4月より、現在の国立スポーツ科学センターに契約研究員として勤務。2009年に定員研究員となり、2013年より現職。複数の夏季?冬季のオリンピック?パラリンピック大会で栄養サポートを担当。日本のトップアスリートの食生活に関する研究を行い、コンディショニングに必要な栄養情報を、選手や指導者らに発信している。また、NPO法人日本スポーツ栄養学会設立にも携わり、長年にわたり理事を務めた。公認スポーツ栄養士資格取得。
スポーツを専門とする管理栄養士が専従する
唯一の国の機関で働く
国立スポーツ科学センター(JISS)は、日本スポーツ振興センター(JSC)、ハイパフォーマンススポーツセンターの一部であり、文部科学省スポーツ庁の管轄です。「未来を育てよう、スポーツの力で」というコーポレートメッセージを掲げるJSCのもと、JISSは、スポーツ科学?医学?情報など先端的な研究を行い、様々な分野の研究者、医師等の専門家集団が連携しあって我が国の国際競技力向上のための支援に取り組んでいます。私が所属するJISS栄養グループは、スポーツを専門とする管理栄養士が専従する唯一の国の機関で、現在、そのグループリーダーを務めています。所属スタッフの多くが公認スポーツ栄養士(日本スポーツ協会と日本栄養士会の共同認定資格)を取得しています。?
スポーツをキーワードに、
栄養学は人々の健康にもっと寄与できる
最近では、東京2020大会に向けた栄養サポート活動をはじめ、大会期間中における日本選手団に対する栄養サポートを行いました。エビデンス(データ)に基づいたサポート活動を基本に、スポーツ栄養に関連する研究にも取り組んでいます。アスリートがパフォーマンスを発揮するためには日々の身体づくり、体調管理が必要で、その鍵となるのが栄養?食事です。アスリートの体は1日でできたわけではなく、パフォーマンス発揮のための体づくりには、幼いころからの食習慣の形成も大事です。スポーツをする子供たちへの食育活動やそのご家族への支援など、スポーツというキーワードで、栄養学は多くの人々の健康に寄与することができる魅力的な学問です。
私の日々の仕事は、グループ全体の業務の運営管理で、個々のメンバーの特性を活かし協力して業務を行える環境づくりも心掛けています。また、外部の様々な分野の研究者や専門家と連携した活動を行う調整役として、栄養分野の専門家の立場から、情報を共有し、意見交換や議論を重ねています。
学生時代に、卒業後専門家として働く、
自らの役割と姿勢を学んだ
在学中に、卒業後は人々の健康の保持増進を栄養?食事面から我々が担っていくべき役割があるという意識を植え付けてもらいました。授業では、様々な分野の先生方から最新の学問やその歴史を学び、先生方ご自身の専門分野との出会いや歩みといった人生哲学を楽しそうに話してくださる姿を通して、栄養学の面白さを感じることもできました。専門科目に留まらず、多岐にわたる学問に触れ、教養を身に付ける時間にも恵まれました。演習や実習とともに学外での活動の機会も多く、そうした中で仲間を大事にし、相手の話に耳を傾け、専門家しての主張を行うことのできる基礎を学んだように思います。今振り返ると、先生方は丁寧に辛抱強く、多くの失敗にも、いつも変わらず、励まし、支えてくださいました。女子栄養大学は、社会に出て栄養の専門家として責任をもって仕事に向き合うことができるよう、そのための学びの環境を多方面から与えてくれたのだと思います。